セナの冒険
ロイドの居る部屋を後にし、カズキに腕を引っ張られながら広間へ行くと、既にサーシャ、アイクとチト、おじいさんがいた。
「おはようセナ」
「おはようございますセナさん」
「おはよう」
「おはよう!」
「おはようお嬢ちゃん!!今日もかわいいのう!!グホホホホ!」
「おっ…おはようございます!」
…びっくりした。
今日のおじいさんの髪型……あみこみだよ。
私なんかいつもそのままおろしてるか二つだもんなあ。
…私よりお洒落……。
私って一体……
「今日もうんめえな〜!!」
カズキは早くも朝ごはんにがっついている。
チトはその光景を見ながら、フッと嬉しそうに笑って、「今日も食欲旺盛ですね」と呟いた。
…チトって、人間の姿見えないじゃん?
ならどう見えてるの?
食べ物が勝手に減ってるの?
……怖…。
「セナさん?ボーッとしてどうしたんですか?」
「あ…ごめんごめん!なんでもないよ!」
「そうですか?」
は〜…
私ってなんか疑問があると、すぐ考え込んじゃうからなあ…
悪い癖だ。