セナの冒険
「っ…はぁ…笑った!笑わせてもらったわ、ロイド。ありがとう!」
ポンっとロイドの腕を叩く。
「てめぇこの野郎…」
「あ!そういえばロイド、お腹空いてるんだよね!?チトに言って来なきゃ!!」
「チト?」
ロイドが首を傾げる。
「そう、あのお城の門を開けてくれた男の子だよ。ロイドが目覚めたら、御馳走作ってくれるって言ってたの!!」
「え…あの無表情のガキか!?へえ…御馳走か、楽しみだな!」
ぐうぅうぅううぅ……
「あ」
瞳を輝かせ始めた途端、ロイドの腹が鳴った。
「寝っぱなしだったもんね、ロイド。よし…チトんとこ、いこっか!」
「おう!」
私とロイドは部屋を出て、チトの元へ向かった。