セナの冒険
「名前、サーシャさん…だっけ?入ろうぜセナ!」
木で出来た白塗りの扉を開くと、暖かな雰囲気のロビーが目に入ってきた。
「いらっしゃいませ。お泊りですか?お休みになりますか?」
優しい笑顔の、銀色の長い髪をポニーテールにした綺麗な女の子が声を掛けて来る。
何?この世界って、美人が多いの…?
「あ、私達サーシャさんって人を探してるんですけど、いますか?」
「サーシャは私ですけど……あ!もしかしてフローゼア様が言ってた…」
「セナです」
「そちらは?」
「あ、俺カズキ!」
「セナさんとカズキ…さん?改めて、私サーシャです。旅にご一緒させてもらうことになりました。よろしくね」
サーシャは優しく笑いながら、手を差しだしてきた。