セナの冒険
「おう、よろしく!」
カズキは快く握手に応じる。
「私も、よろしくね!」
私もしっかり握手を交わした。
「俺達、もう仲間だな!」
「仲間?」
カズキの言葉に、サーシャの瞳が輝き出した。
「素敵……私、仲間とか絆とか、そういうのすごい憧れだったの」
サーシャは少し照れたように微笑んだ。
綺麗な顔とは反対に、笑顔は超かわいい…!
そんな顔でそういう事言われると、こっちまで照れちゃうし!
いや、私も実を言うと、憧れってあったんだけどね!?
私が男だったら、きっとサーシャにイチコロだなぁ…
カズキは昔から恋愛に疎いから、そんな風には思わないだろうけど。
「俺、お前とは気が合いそうだよ!」
カズキは嬉しそうに言った。
「私も私も!」
「私、実はちょっと不安だったの。どんな人達かなって。でも、今はそんな不安飛んでっちゃったわ」