セナの冒険
コンコン。
誰かがドアをノックしてる。
「は〜い、開いてるよ〜」
私は窓の外からドアに目を向けた。
「よっ!!なんか一人だと暇でさあ〜」
入ってきたのはカズキだった。
そしてすぐベッドにドサッと倒れ込む。
「することないもんね」
私もカズキの隣に腰かけた。
「てか、俺ホント魔王を倒す旅とか実感湧かないわ〜…。これ、夢じゃないよな?」
カズキは自分の頬を思いっきり抓って涙目になってる。
「いてぇぇ〜!夢じゃないな!」
「……今更だけどさ、ごめんね」
「え?」
頬に手を当て、ぽかんとして私を見るカズキ。
だってさぁ……。
私、無理矢理連れて来ちゃったし………
カズキのこと何にも考えてなかったよね…