セナの冒険
「カズキ身構えて!!セナは私の後ろに!!」
私は言われた通りサーシャの後ろに隠れ、カズキは剣を抜き出し戦闘体制に入る。
…って言っても、戦闘体制がよくわからないようでソワソワしてるけど……。
カズキを眺めながら他人事の様に考えていると、前からのバキバキバキバキッ!!と言う大きな音で我に返った。
セナは魔法でバリアの様なモノを私とカズキと自分に張る。
その瞬間、木々を薙ぎ倒し巨大な鳥の様なバケモノが出て来た。
「うわおおおおッ!!」
「カズキ、手の平に神経を集中させて!!」
「お、おう!!」
興奮するカズキに、セナは魔法の使い方を教える。
…あいつ、今命の危険に晒されてることわかってんのかな……
なんて不安になりながらも、二人を見ることしか出来ない自分がやるせない………