セナの冒険
「それなら、ロイドに聞いてみるのがいいかもな」
「ロイド?」
「ああ、そうね。ロイドなら仕事で色々な所へ行くから何か知ってるかも」
「ロイドって奴は、夜はよくダッドの酒場ってとこに居るから、そこに行って話を聞くといい」
ガイズさんはサラサラと紙に地図を描くと、それを破って私に渡した。
「ただ…いいな?今から言うこと、よ〜く聞けよ?」
ガイズさんは人差し指を立て、ニヤリとしながら顔を近付けてくる。
「な、なんですか…?」
迫力あるゴツい顔に、ベッドの上で思わず後退り…
「アイツはオンナの噂が絶えねーからな、気をつけろよ。以上!」
ガイズさんはそれだけ言って、私から顔を遠ざける。
な、なんだ…
そんなことか。
だったら大丈夫。
今までだって私、そういうの無縁だし!!
…って、良いんだか悪いんだか………