セナの冒険
!?
また抱きしめられてる!?
「お前ね……そーゆうの反則だから……」
「反則?」
「我慢してんのに……押し倒しちまいたくなんだろ」
お………
押し倒すって!?
緊張で身を硬くするとそれに気付いたのか、一瞬ギュッと強く抱きしめて解放してくれた。
「…悪かった。ちょっとあっち行ってろ」
「う、うん…」
そっか。
さっきあんなことあったばっかだからか、気遣ってくれてたんだ…。
やっぱいい人だなあ。
てゆーか言われた通りリビングに来たけど、やることが何も無い…。
テレビもないし…。
しょうがないから暫く窓に張り付き夜景を眺めていると、後ろからいい匂いと共にロイドの元気な声が聞こえてきた。