セナの冒険






「待たせたな!とびきりうめぇ飯作ったぜ?」




「ホント!?」




「ああ、今運ぶから待ってろ」




なんか、気まずいと思ってたけど……ふつうでよかった。

気まずい雰囲気だったら嫌だもん。






「うわっ、おいしい〜!!」




「だろ!?」




テーブルに並んだ豪華な料理を口に運ぶと…激うま!!




「ロイドって超料理上手いじゃん!!」




「俺の女になれば毎日食えるぜ?」




ぶっ!!

私は思わず、口に含んだお茶をロイドの顔に吹き出してしまった。




「なんだよ、そんな驚くことか?」



ムッとした顔でタオルで顔を拭きながら言う。




「お、驚くことかって……」




「俺は本気だぞ?」




この人、どこまで本気で言ってんのかわかんないな〜。

そんなニヤリって笑われると、信じるにも信じられないよ?


大体会ってほんとに間もないのに、本気なんてちょっとおかしいよ!




「ま、考えとけよ!」




ロイドは悪ガキの様な笑みを見せるとまた料理をつつき始めた。










< 76 / 299 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop