セナの冒険
「待たせたな!とびきりうめぇ飯作ったぜ?」
「ホント!?」
「ああ、今運ぶから待ってろ」
なんか、気まずいと思ってたけど……ふつうでよかった。
気まずい雰囲気だったら嫌だもん。
「うわっ、おいしい〜!!」
「だろ!?」
テーブルに並んだ豪華な料理を口に運ぶと…激うま!!
「ロイドって超料理上手いじゃん!!」
「俺の女になれば毎日食えるぜ?」
ぶっ!!
私は思わず、口に含んだお茶をロイドの顔に吹き出してしまった。
「なんだよ、そんな驚くことか?」
ムッとした顔でタオルで顔を拭きながら言う。
「お、驚くことかって……」
「俺は本気だぞ?」
この人、どこまで本気で言ってんのかわかんないな〜。
そんなニヤリって笑われると、信じるにも信じられないよ?
大体会ってほんとに間もないのに、本気なんてちょっとおかしいよ!
「ま、考えとけよ!」
ロイドは悪ガキの様な笑みを見せるとまた料理をつつき始めた。