セナの冒険
「……なんだよそんな見て……あ、ヘアバンドか?」
「うん。左目金色なんだね」
「あんま見られたくねぇんだけど、セナならいいかな」
「え?なんで?綺麗じゃん」
私が言うと、ロイドは少し悲しげに微笑んだ。
ロイドのこんな顔、初めて見る……。
きゅうっと少し胸が締め付けられる。
ロイドには悲しい思い出があるのかも…。
理由は追及しないでおこう。
てゆーか………
「なんでロイドが一緒に寝てんの!?」
「ベッドが一つしかねぇし、セナと寝たかったから」
「何言って………しかもなんで裸なの?!」
「俺はいつもこうなんだよ。下は一応穿いてるぜ?脱いでもいいけどな。見るか?」
「バッ…バカ!!!」
クッションを掴み、ロイドに投げ付ける。
「お前、ホント可愛いな!」
ロイドは上半身を起こして笑い、後ろから私を捉えた。