セナの冒険
「ほら着いたぜ!」
そう言いながらロイドはバイクでそのまま森に突っ込む。
「え!?降りないの!?」
「ああ、中心部まで行かねぇと」
「ふ〜ん…」
それにしてもスゴイな……。
物凄いスピード出してるのに、森の木々に全く当たらない。
なんで?
森が道を開けてる気がするのは気のせい?
少しバイクを走らせ、中心部…森にぽっかり丸い大きな穴が開いたような場所に着くと、ロイドはバイクを止めた。
「セナ、降りろ。ここで女神に会える」
「どうやって会うの?」
「それはな〜?」
ロイドは私に近付き、前髪を掻き上げ額にキスを落とした。
「こうすんだよ」
今度は唇にキスを落とす。