Dear...

未来

生まれてきたことに疑問を持っていた。
いつだって。どんなときだって。
でも誰かに問いかけたところで、正確な答えなんて返ってこない。
だったら、生きててもしょうがないんじゃない?
こんな命。ちっぽけな命。
あたしが死んだって、世の中変わりはしないよね?

あたしが死んだら、誰かが泣いてくれる?
『もっと生きてて欲しかった』なんて言葉を口にしてくれる?
もし、今日辛いことがあっても、明日は楽しいことが待ってる。
それを信じて生きてきてる。自分に嘘をつきながら。
それでもいいって思ってたけど。
もう限界なのかな。ねぇ、どう思う?
上を見て考えてみた、視界には青空しかない。
そんな幸せ。ちっぽけでいい幸せ。

生きてなんていなくないけど、生きてる。
死にたいなんて思っちゃいけないけど、疑問を持ってる。
けどこの気持ちは誰にも話すことはない。
話しちゃいけない。分からせちゃいけない。

いつも、いつだって笑顔でいる。
それが作られた自分。表向きの自分。

それでいいと思ってる。
理解なんていらない。同情はもっといらない。
自分のことを理解出来るのは、世界中で自分だけでいい。
手を取り合って生きるなんて出来ない。
手を離されるくらいなら、差し出された手を振り払おう。

・・いつの間にこんな考えになったんだろう。



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