Dear...
だけど明日はやってくる。
嫌でも、外は明るくなって朝が来る。
カーテンを開けなきゃいけなくなる。
学校へ行かなくちゃならなくなる。
行きたくもない学校に。

「行ってきます」
そんな言葉言っても、意味はないのに。
誰も返事をしてくれないことくらい分かってる。
だけど、少しの希望を持って言ってみた言葉だった。
家を出てすぐに踏切があった。
交通量も多く、良く電車も通る。
ここで・・・、。
そう思ってしまったあたしの幻想をかき消すかのように、電車は通り過ぎ、人ごみに紛れた。
何やってんだろ、あたし。
忙しそうに毎日、電車に乗るサラリーマンも。
将来なんて考えていないだろう、コンビニに溜まっている人。
でっかいランドセルしょってる子供。

何をみんなそんなに、生きてるんだろう。
今日が始まっていく。
喜ばしいことなのに、何考えてるんだろう。
あたしは、あたしは何?

昨日の夜、親に言われたことを思い出した。
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