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とうとう迎えた
出発の日


葵からの連絡は
一切ないまま
僕はひとり地元を出た


その頃


葵の時間は…


風呂でシャワーを浴び
昨日から今日へ橋渡し


同僚の彼も同じように


洗面台に置かれた
歯ブラシセット


同棲をしてるのかと
勘違いさせる


彼にとっての葵は
どのように映っているか
分からないけれど


単に軽い気持ちなのも
葵は知ってたはず


次第にハマって
しまうのも


昔の癖が出たこと
理解したはずだよ


僕が取り戻そうと
したものはこれじゃない


これじゃ前と変わらない


僕は葵が葵らしく
振る舞える環境を
取り戻したかった


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