忘れた記憶
朝ごはんを食べ、学校に行く。
「あれ??学校どっちだっけ??」
ぼーっと歩いていたから、分からなくなってしまった。
どうしよ…。
キョロキョロしていると、
「望っ!!!」
びっくりして振り向くと、
息が切れている翔太がいた。
「な…んで…???」
「望の後ろ姿が見えて、しかも…道間違ってたし…はあ」
と、肩で息を整えながら笑った。
心配してくれたんだ…。
私も翔太につられて笑った。
「…ありがと。翔太…」