異 常 嗜 好 。



「やっぱ走るん嫌いやわー」


そう言って乱れた髪を直す。


澪はくるりとこちらを向き、あたしの目を見て話した。


「これからどうする?
また他に用あるか?」


あたしがここへ来たのは、
祖母からの頼み事で、
とりあえずそれはもう終わった。


「いえ、全部終わりましたv」


これで澪ともお別れなのかな…そう思うと泣きそうになった。



澪の彼女でもないのに。




< 19 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop