異 常 嗜 好 。
あたしはその言葉を理解するのに
30秒ほど掛かった。
「・・・え?・・ええええっ!?!?」
思わず叫んでしまった。
「・・・嫌?」
嫌では無いけど、嫌では無いけど・・・!←
「・・・あたし、女ですよ?」
澪が同性愛者なのかさえ
解らなかったから。
「うん。」
あっさり返事する澪。
「・・・澪さんも女ですよ?」
「それくらい知ってるわな。」
「それがどうした」とでも言わんばかりの顔だ。
「え、でも・・・「俺、同性愛者やねん。」
あたしが言い終わらないうちに澪が言った。
「・・・やっぱ、引く?」
澪が苦笑する。
引くわけ無いよ。
あたしだって澪に惹かれてるんだもん。
「・・・引かないです。」
あたしは真剣に言う。
それを見た澪は、
少し驚いた顔をしてまた苦笑した。
「・・・でも、さすがに
同性から告白されたら困るやろ。
ごめんな、いきなり・・・「あたし、両性愛者です。」
今度はあたしが澪の言葉を塞ぐ。