Show ☆ Days
Show ☆Ⅴ
「おはよう、奈央」
後ろから声をかけたのは、春ちゃんだった。
「おはよ、春ちゃん」
「昨日はちゃんと帰れたの?」
春ちゃんは心配症だ。
昨日…?
あっ、鮎川くん…
昨日の夕暮れのことを思い出し、少しニヤけてしまった。
「なぁに?なんかいいことあったの?」
春ちゃんはニコニコしながら近ずいてくる。
「なっ、なんにもないし」
少しどもりながらあたしは答えた。