Show ☆ Days
俺は屋上のすみっこで空を見ていた時。
俺は転校してきたばかりで、ここしか行く所がなかった。
「はぁっ…」
一人、屋上に走り込んできた。
息をきらして、必死な顔で。
その子は手すりにつかまり、頭を下に向けて
泣いていた…。
「…っつ、 うっ…」
その女の子は、透明な滴をポロポロとこぼして泣き続けている。
俺はその子を見て、抱きしめたい…抱きしめて慰めてやりたい… そんな想いが頭の中を駆け巡った。
なんなんだ? これが…恋…ってヤツか?
俺は、恋をしたことがなかった。
その時は想いを打ち消したものの…
想いは、月日を重ねるごとに大きくなっていった。
でも、俺は″恋″というものを経験したことがなかった。