【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
帰りのチャリもいつもと同じ。
正也は…
正也と付き合っている時、
正也の友達におかされそうになった時があった。
必死で逃げた。
後からわかったんだけど、
それは
正也が仕組んだ事だったんだ。
正也は私のことなんて、どうでもよかったんだ。
悠斗は
悠斗は………
悠斗はそんな事しないよね…
しないよね…………
そう思ってチャリの後ろからギュッと悠斗の背中にしがみついた。
家の前に着いて、
いつものように私のかばんを渡して
悠斗は『またな』って
今日は…言わない…?
悠斗はハンドルに腕をのせて、
私の顔をのぞきこんだ。
「日曜日…暇?」