【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
「ちょっと!桃叶!おいで!」
姉ちゃんはビールの缶を机に置いて、私の手を引っ張った。
「な、何???」
姉ちゃんに引っ張られた先は姉ちゃんの部屋だった。
「爽やか好青年でしょ…
う〜〜〜ん…」
姉ちゃんはクローゼットの中の服を一枚一枚見た。
「これがいいんじゃない??」
姉ちゃんが出したのは淡いピンクのワンピだった。
「桃叶は【桃】っていうだけに、ピンクが似合う!
私の服…いつでも着ていいんだからね」
姉ちゃんがワンピを渡してきた。
姉ちゃんは、さすが美容師なだけあってオシャレだ。
私は…なんせジャージで外出していた女だからさ…
今はちゃんとかわいい部屋着を着るようになったけど。
この部屋着だって姉ちゃんからもらったものだ。
「なんか…悪いからいいよ。
姉ちゃんの美容院に行った時の服があるから、
あれ着て行くよ」
そういって姉ちゃんにピンクのワンピを返そうとした。
「ダメダメ。あの服は丈が短すぎて、
爽やか好青年には刺激が強すぎるとみた。
このぐらいの丈の短さがいいよ。
清楚な感じで」
姉ちゃんがニヤニヤしながら言った。
さすが25歳。。
場数踏んでるな。。