【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
悠斗に抱きしめられて
私は今、悠斗の胸の中にいて、
観覧車が、このまま動かなくてもいいや…なんて思ってしまうほど、
私はすごく幸せな気持ちになっていた。
こんな時、かわいい女はなんて言うんだ。
イルカに萌えていたあの女だったら、こんな時なんて言うんだろう…
『好き』……とか?
「悠斗…」
「ん?」
「悠斗……
悠斗 す す
すごくいいにおいがする」
あ…………馬鹿だ私。。
これじゃ『においフェチ』の変態女じゃん。。
くくくって悠斗が笑ったから、胸の中にいた私の頭が揺れた。
悠斗は撫でていた手を止めて、私の頭をポンポンとした。
「桃叶のにおいじゃん?
【桃】っぽいにおいがする」
えっ?えっ?
なんだか恥ずかしくなって、
ガバッと悠斗から離れた。