【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
高校生活が何日か過ぎていくと、
みんな制服を着崩したり、
髪を染めたり巻いたりし始めた。
男たちもヤンキーみたいになり始めたやつもちらほらいる。
どうしてもヤンキーに目がいってしまう。
あいつ、いい髪色にしたな
銀色か…正也と同じじゃん
坊主頭もなかなかどうしていいな
あぁ…ダメだ。
ヤンキーには二度とほれない誓いをたてたのに、
ヤンキーにときめいてしまう。。。
はぁ。。。。。
放課後、窓際の自分の机に頬杖をついてため息をついた。
よし…帰るか…
「桃叶、今日体育祭実行委員は隣の1年3組の教室に放課後集まるんだよ!
帰っちゃダメだよ。
もう小島君行っちゃったよ」
真理が帰ろうとした私の肩をたたいた。
た、体育祭実行委員?
え?………あ………そういえば名前の順で委員会割り振られたんだった…
「小島くん…って…
どんな人だっけ?」
真理は仕方ないなぁと
私を連れて隣の教室のドアから指をさして、小島くんとやらを教えてくれた。
そう
これが小島悠斗(こじまゆうと)との、初めての出会いだった