【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
出会う女
「遅れてごめんね」
私はその小島くんに声をかけて、隣の席にすわった。
「いや…まだ始まってないから。大丈夫だよ」
お…小島…あんたいい声してんな。
低くて、優しい口調だ…
そう思って、隣に座っている小島の顔を見た。
一度も染めた事がなさそうな綺麗な黒髪、
鼻が高くて、肌が女みたいに綺麗だ。
こんな奴、うちのクラスにいたんだ…
ヤンキーばっかピックアップしていたから、
全然気づかなかったや。
だいたい体育祭実行委員て何やんだよ。。
めんどくさ。。
「はあ〜〜〜い始めます〜〜。
とりあえずプリント配るんで、一クラス一枚取って下さ〜い」
三年ぽい女が張り切って始めた。
小島がプリントを取って、
「はい」と私との机の間に置いた。
そのプリントによると、
体育祭までにクラスでひとつ応援の旗をつくること。
近くの運動場を借りてやるから、
私たちは、自転車置場の誘導と整理を当日やるらしい。
小島と。
なるほど。
めんどくせ〜〜〜〜