【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
知る女
あれから毎日のように悠斗と一緒にいた。
メールはやっぱりあまりしないけど、
会える時間が長くて、そんな事は全然気にならなかった。
悠斗は私が彼女になっても、何も変わらなかった。
優しい悠斗のまま。
悠斗は何も変わらなかった。
うちは昼間、ママが夜勤明けでいることが多いから、
私がほとんど、悠斗の家に行っていた。
悠斗の家に着くと、いつも悠斗は『出かけよう』と言う。
一緒に出かけるのも、もちろん楽しいけど、
時々は、悠斗の部屋で、まったりしたいと思ってしまうエロい自分がいた。
あんなに正也の部屋にいるのが嫌で、どこかに出掛けたいと願っていた私が、
出掛けないで悠斗の部屋でまったりしたいと思うなんて、
なんて私はわがままで勝手なんだろうと思った。