【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
とりあえずどんな旗にするかが決まったから、
今日は帰ることにした。
「沢渡さんは、家どこ?」
「うちは駅挟んで向こう側。
駅の西口側なんだよ。
小島…くんは?」
「うちは学校のすぐそば。チャリで10分」
そっか。
私は学校から駅まで歩いて5分、そこからバスで家まで10分だ。
「暗いし…家まで送っていくよ」
小島がカバンを肩にかけながら言った。
いやいや、小島はチャリで家まですぐじゃん。
何もそんな遠回りしなくても…
「大丈夫だよ。私」
すると小島は、私のカバンを持った。
「女の子一人で暗い中、危ないからさ」
そう言って、どんどん歩いて行ってしまった。