【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』


とりあえずどんな旗にするかが決まったから、


今日は帰ることにした。




「沢渡さんは、家どこ?」



「うちは駅挟んで向こう側。

駅の西口側なんだよ。


小島…くんは?」


「うちは学校のすぐそば。チャリで10分」




そっか。

私は学校から駅まで歩いて5分、そこからバスで家まで10分だ。




「暗いし…家まで送っていくよ」



小島がカバンを肩にかけながら言った。


いやいや、小島はチャリで家まですぐじゃん。

何もそんな遠回りしなくても…




「大丈夫だよ。私」




すると小島は、私のカバンを持った。


「女の子一人で暗い中、危ないからさ」




そう言って、どんどん歩いて行ってしまった。






< 23 / 308 >

この作品をシェア

pagetop