【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
私の携帯が鳴った。
悠斗からだった。
私は………電源を切った。
「桃叶?どした?」
姉ちゃんが顔を出した。
「姉ちゃん…仕事は?」
「今日休みだし。
なんかあった?」
部屋に入ってきた姉ちゃんに、
さっき起きた出来事を、全部話した。
「うっわ…超その女最悪!!!」
姉ちゃんは、自分の事のようにムカついていた。
そして隣に座っていた姉ちゃんは、
私の頭を優しく撫でてくれた。
「あのね。
私、思うんだけど、
桃叶は、今の姿に変装したわけではないんだよ。
桃叶は
元の桃叶の姿に、戻ったの。
それに、外見は変わっても中身はずっと、同じ。
ぼ−っとしてるし、
少女漫画ばっか読んでるし、
ソファーにいっつも寝転がってテレビ見てるし、
家族思いだし。
いつだって私のかわいい妹」
姉ちゃん………