【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』


「あのさ…


私がこぐから、小島…くんが後ろに乗んなよ」



私はベ−ジュのカ−ディガンの袖を捲った。




「くっ…くくく…」



また小島がかわいい顔で笑いやがった。


「こがせるわけないだろ。

気にすんなって。


ほら、乗れよ」


小島が私の手を引っ張った。


ドキドキ…


おいおいなんだよ【ドキドキ】って。。


突き飛ばされんのが怖いのか。

そうだ、だからドキドキしているんだ。

そうだ。。


そう自分に言い聞かせてうしろの椅子にまたがろう…としてやめて、

ちゃんと膝をつけて、

横座りした。。





「ちゃんとつかまれよ」


そういって小島は私の両手を自分のお腹に回した。


ヤベーこのシチュエーション…

この前読んだ漫画と同じじゃ〜ん!





ドキドキ



ドキドキ



なんだよこのドキドキ。

漫画と同じで萌えてんのか…私。



小島は軽々と自転車をこいでいた。




「道案内よろしくな」




背中から伝わる声。




「うん」




回した腕





こんなチャリ2ケツは



初めてだ………









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