【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
過去の私も………
「殴られて、痛かったよな…
つらかったよな…
俺
絶対桃叶の事
大切にするから
俺が桃叶を守るから…」
悠斗に抱きしめながらそう言われて、
悠斗の胸の中で
声を出して号泣した。
過去に殴られた痛みが、
消えていくような気がした。
悠斗は抱きしめていた力を少し緩めて、
私を見た。
「明日は電車に乗って、
少し遠くへ行こう。
迎えにくるから
な…」
悠斗は私の頭をぽんぽんと撫でて
優しいキスをした。
その時は
まさかこの約束が果たされないなんてことは
思ってもみなかった。