【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
結局夕方、ママが夜勤に出かける準備をする時間になってしまった。
「今日、彼とお出かけじゃなかったの?」
ママが化粧をしながらいった。
「携帯かけても、つながらないんだよ。
悠斗、なんかあったのかな…」
ママはバタバタと忙しそうだ。
「悠斗くんだって、たまには一人になりたいんじゃないの?
あんまりしつこく会いたい会いたい言ってると、
パパみたいに、いきなり消えちゃうよ〜」
ママは、からかうようにそう言った。
「しつこく言ってないし!
もう!ママ!いってらっしゃい!」
はいはいと、ママはぐ−っとお茶を一気飲みしてから、仕事に出かけて行った。
悠斗…どうして来なかったのかな……
しばらくソファーに寝転がってテレビを見ていたら、
携帯が鳴った。
悠斗からだとばかり思って、テンション高く出たら、
相手は
ママだった。