【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
小島はこれまた手慣れた手つきで、後片付けをし始めた。
私は旗を乾かそうと、
後ろのロッカーに【1年2組】の部分だけが出るように広げた。
この旗を見るたびに、小島と一緒に書いた事を思い出してにやけそうだ…と、
今まさに、にやけていた。
「部室に荷物置いてくるから」
小島はまた書道セットを持って、教室を出て行ってしまった。
今日はこれで旗作り終わりだよな…
小島を待つべきか
先に帰るべきか
悩んだ。
待っていたら、また送ってほしいみたいだし、
遠回りさせるのも
チャリ2ケツさせるのもなんだか悪いし…
あ………小島のかばん。
小島のかばんを渡してバイバイして、帰ろう。
そう思って、小島のかばんを持って教室の電気を消して、
小島を追いかけた。
でも…書道部の部室って
どこ………?