【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』



小島はこれまた手慣れた手つきで、後片付けをし始めた。


私は旗を乾かそうと、


後ろのロッカーに【1年2組】の部分だけが出るように広げた。



この旗を見るたびに、小島と一緒に書いた事を思い出してにやけそうだ…と、


今まさに、にやけていた。




「部室に荷物置いてくるから」



小島はまた書道セットを持って、教室を出て行ってしまった。



今日はこれで旗作り終わりだよな…




小島を待つべきか



先に帰るべきか




悩んだ。







待っていたら、また送ってほしいみたいだし、


遠回りさせるのも


チャリ2ケツさせるのもなんだか悪いし…



あ………小島のかばん。




小島のかばんを渡してバイバイして、帰ろう。




そう思って、小島のかばんを持って教室の電気を消して、


小島を追いかけた。




でも…書道部の部室って



どこ………?





< 38 / 308 >

この作品をシェア

pagetop