【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
ヤンキー女→清楚な女
「姉ちゃん。
あたし、正也と別れた」
仕事から帰ってきた姉ちゃんに、声をかけた。
リビングのソファーで、ねっころがっている私の頭を、姉ちゃんは軽く叩いた。
「あんな男と別れて、よかったじゃない」
姉ちゃんは私の足をどけて、ドカッとソファーに座った。
姉ちゃんは私より10こ上の25歳。
仕事は美容師。
姉ちゃんは私の姿を見て、深いため息をついた。
「あんた…髪傷みすぎ。
ていうか、いつもジャージでさ…眉毛ないし。。
美容師の妹とは思えないよ。
もっと自分の容姿を、気にしなさいよ」
…うっっ。
確かに。。。
自分で染めた髪が、だんだん金髪になっちゃって
伸びちゃって
受験でまた自分で黒に染めて、
そのままほっといたら、黒と金と茶とぐちゃぐちゃまだらになっちゃった。
化粧は目を強調するようにガンガンにアイライン
でも眉毛なし
その方がヤンキー度が上がんだよって勝手に思い込んでた。
ジャージはヤンキーの一張羅。
間違ってんの……?