【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
ガタンガタンガタン

ダッ


ダッ



ダッ







私を殴る時、大きな足音をさせて近づいてくる正也。



あの時と…同じ。





トラウマになっているこの状況に、


足が


体が


動かなかった。



廊下に一人かばんを抱き抱えて、


しゃがみこんで、両耳を手で押さえた。





ガッと腕を捕まれた。




「お願い!!殴らないで!!」






私は思わず叫んだ。



「殴るわけないだろ」



目の前にいたのは



優しく…でもちょっと困ったような笑顔の



小島が立っていたんだ。








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