【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
次の日の朝。
後三日で、高校の入学式かぁ…
彼氏のいない春休みは、何もすることないな…
てか、彼氏がいても、向こうの都合のいい日に暇つぶしに呼ばれるだけだったけど。。
いつも自己中でわがままで、
冷たくて
気に入らないと、すぐに殴ってきて、
でも時々、甘い言葉を言ってきて…
だから…ズルズル付き合っていたんだ。
これってちゃんと、付き合ってた事になるのかな…
彼氏って、みんなこんな感じ???
私ちゃんと、愛されてた気が…
これっぽっちもしないや…
と、ベッドの中でボーっと考えていたら、
勢いよく姉ちゃんが、部屋に入ってきた。
「なんだよ姉ちゃん!
まだ寝かしてよ!」
私は頭をボリボリかきながら、ベッドから起き上がった。
すると姉ちゃんは、私のベッドに、かわいい系の服をボンボン置きはじめた。
「この服、ちょっと私には若すぎたから、桃叶にあげる。
こういうかわいい系の服、絶対桃叶に似合うって!
今日の11時なら私、予約入ってないから、この服着て髪直しにきなさい!
わかった!
ジャージ眉毛無しで来ないでよ!
11時ね!約束だからね!」
バタン!!
姉ちゃんは、しゃべるだけしゃべり倒して仕事へ行ってしまった。