【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
小島のチャリの後ろに乗って、
自分から小島のお腹に腕を回すのが恥ずかしくて、
いつも小島が私の手をお腹に回してくれるのを待った。
制服のジャケットじゃなくて、体育着の小島のお腹にしがみついていると、
小島の体温がちょっとだけ伝わってきて、
小島の背中に頬を寄せると、
小島と私の間には体育着一枚しかないんだ…
なんて変な妄想して、
自分は変態なんじゃないかと一瞬そう思った。
家の前に着くと、
もう今日で一緒に帰るのが最後なんだと思って
寂しくなった。
「じゃあな。 お疲れ」
綺麗な夕焼け空。
夕日に照らさて、小島の黒い髪が茶色になった。
小島はチャリの向きをかえて、
走って行ってしまった。
このままでいいの…
よくない
いいはずない………!!
「小島くん!!!」