【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
月曜日の朝、
真理に自分の気持ちを伝えた。
悠斗と一緒にいたいって思うし、
会いたいって思うけど、
それが好きってことなのか、よくわかんない。
好きって気持ちが、私にはよくわかんないってこと。
「桃叶は小島くんが好きなんだよ」
真理はなんだか楽しそうだ。
「小島くんの事を考えるだけで胸がきゅんっとしない?」
きゅっ…きゅん??
「ほら、小島くんが来たよ」
真理が悠斗の席に目をやったから、
私も悠斗を見た。
悠斗はいつもの優しい笑顔で「よっ」と軽く手を挙げた。
「ね…きゅんってした?」
きゅん…?
「きゅん…ていうか
ドキドキした」
真理は、うんうんと頷いた。
「小島くんの事を、考えたり、見たりするだけで、
胸がドキドキしたり、
幸せな気持ちにならない?
相手の事を考えたり見たりしているだけで、
幸せな気持ちになるって事が、
恋なんじゃないかな…
好きって気持ちなんじゃないかなって私は思う」