【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
ワイシャツを引っ張られた悠斗は「ん?」と振り向いて、
私の机に手をついて横にしゃがんだ。
「どした?」
くりくりの目で顔を覗き込まれて、
ちょっと首を傾げた悠斗が、かわいいと思ってしまった。
ついてないと凹んでいたくせに、
こんなちょっとした事で
うれしくなってしまう。
「桃叶?」
悠斗に名前で呼ばれるだけで、きゅんとする。
まてよ。
きゅんきゅんしている場合ではない。
私は嫉妬していたんだ。
「あのさ…悠斗」
「ん?」
「よく…悠斗の席にくる女…。あ、女子って
悠斗の……何?」