終学旅行
これまでにない重い沈黙が場を支配した。
「ここは民主主義らしく、裁判という形にしたいと思うの。いちばん罪深い人はだれか、名前を呼ばれた人は前に出てきてもらいます。逆らったりした場合はその場で罪を受けてもらいますけど、それはカウントには入りません」
「・・・狂ってる」
ショウが小声でつぶやき、幸弘は軽くうなずいた。麻紀子の目をまた見た。先ほどの怒りはなく、女の言葉が頭で繰り返されていた。
___俺は、冷たいヤツだ
「あなたは逆らった生徒は容赦なく撃ってくださいね」
女が山本の方に向かって言うと、すぐに山本は銃口を上げて同意を示した。
「さぁ、裁判のはじまりよ」
高らかに女は宣言した。
「ここは民主主義らしく、裁判という形にしたいと思うの。いちばん罪深い人はだれか、名前を呼ばれた人は前に出てきてもらいます。逆らったりした場合はその場で罪を受けてもらいますけど、それはカウントには入りません」
「・・・狂ってる」
ショウが小声でつぶやき、幸弘は軽くうなずいた。麻紀子の目をまた見た。先ほどの怒りはなく、女の言葉が頭で繰り返されていた。
___俺は、冷たいヤツだ
「あなたは逆らった生徒は容赦なく撃ってくださいね」
女が山本の方に向かって言うと、すぐに山本は銃口を上げて同意を示した。
「さぁ、裁判のはじまりよ」
高らかに女は宣言した。