終学旅行
「皆様、お疲れ様でした。間もなく、バスはひるがの高原サービスエリアに到着いたします。ひるがの高原は全国で一番高い所にあるサービスエリアとして有名で、そこからの景色はぜひご覧いただきたく思います。ひるがの高原では、20分間の休憩をおとりいたします。ごゆっくりおくつろぎください」
バスは本道を離れ、駐車スペースへ進入していった。
バス用の駐車場に停車すると、佳織はふたたび生徒へ声をかけた。
「ただいま10時5分でございます。出発時刻は10時25分となっております」
その声も、降りる支度をしている生徒には耳に入っているのか疑問だったが、もう一度繰り返して、佳織はイヤホンマイクをはずした。
鳥岡が立ち上がって、
「10時20分にはもどるように!点呼に遅れるなよ」
と言うと、
「はいっ」
生徒たちが一斉に声を上げた。
ドアから降りて、生徒たちに、
「お足元、お気をつけください」
と声をかけてゆく。
バスは本道を離れ、駐車スペースへ進入していった。
バス用の駐車場に停車すると、佳織はふたたび生徒へ声をかけた。
「ただいま10時5分でございます。出発時刻は10時25分となっております」
その声も、降りる支度をしている生徒には耳に入っているのか疑問だったが、もう一度繰り返して、佳織はイヤホンマイクをはずした。
鳥岡が立ち上がって、
「10時20分にはもどるように!点呼に遅れるなよ」
と言うと、
「はいっ」
生徒たちが一斉に声を上げた。
ドアから降りて、生徒たちに、
「お足元、お気をつけください」
と声をかけてゆく。