終学旅行
「ところで」植園は父親を見やった。
「おふたりにお尋ねしたいのですが、鈴木良太君が亡くなったとき、お葬式などには行かれたことはありますか?」
父親は、
「いや、私は参列していませんが・・・」
と言うと、母親の方を見た。
「私は行きました。クラスのほとんどの保護者は行ったはずですよ。連絡網で回ってきたし、あの時は誰も鈴木良太君がいじめられて自殺したなんて思っていませんから」
そう母親が言った。
すばやく吉沢と目を見合わせる。
吉沢はかばんから2枚の絵を取り出すと、母親へ見せた。
「この似顔絵の人たちをその時見ませんでしたか?」
八木を中心として証言から作成した犯人たちの似顔絵だった。
ふたりはしばらくそれを見ていたが、
「いいえ、残念ながら」
と首を振った。
「おふたりにお尋ねしたいのですが、鈴木良太君が亡くなったとき、お葬式などには行かれたことはありますか?」
父親は、
「いや、私は参列していませんが・・・」
と言うと、母親の方を見た。
「私は行きました。クラスのほとんどの保護者は行ったはずですよ。連絡網で回ってきたし、あの時は誰も鈴木良太君がいじめられて自殺したなんて思っていませんから」
そう母親が言った。
すばやく吉沢と目を見合わせる。
吉沢はかばんから2枚の絵を取り出すと、母親へ見せた。
「この似顔絵の人たちをその時見ませんでしたか?」
八木を中心として証言から作成した犯人たちの似顔絵だった。
ふたりはしばらくそれを見ていたが、
「いいえ、残念ながら」
と首を振った。