あの日抱きしめたキミの腕




とりあえず冷蔵庫に晩飯に
出来そうなものはないと判断した
俺は近くのスーパーにまで来た。




まあ今日加奈の誕プレで
財布は空っぽになったけど
親がこうなることを察したのか
出かけるときに金置いて行ったしな...




俺はもう晩飯を作るのも
めんどくさくなってとりあえず
弁当だけ買った。


加奈とマックに行ったときに
軽く食べてきたから
それだけで十分だった。





とりあえず弁当を買い終え
店を出ると声をかけられた。



「お、翔太」


「ああ、シゲじゃん」


シゲは小学校からずっと同じ
学校だけど、今年高2で初めて
同じクラスになって
それをきっかけに仲良くなった。


「ん?うまそうな弁当じゃんっ
てかお前の場合わざわざ買わなくても
作れるだろ(笑)」


「冷蔵庫に食材と呼べるものが
なかったんだよ」


「なんだそれ(笑)」


「てかお前こそなんだその中身っ
カップラーメン大量すぎだろ(笑)」


シゲの持ってる袋からは大量の
カップラーメンが入ってて
今にも落ちそうだった。
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