あの日抱きしめたキミの腕
「まあ、とりあえずそういうこと
だから..愛理ちゃんの恋
翔も協力してやってくんない?」
と加奈が必死に頼んでくる。
ごめん。シゲ...
俺、断れねーよ。
先に約束したのもシゲだし
先にキモチ知ったのもシゲだけど...
どうしても断るっていうことに
考えがいたらなかった。
「...分かった。」
「ほんと!?ありがとうっ♪」
俺の一言でパッと明るい顔を
する加奈がどうしようもなく
かわいく思えて...
愛しくて...
シゲなんかには渡したくなかった。
おれ、いつの間にこんな自分勝手
だったんだろう..?
シゲ、ほんとごめんな。