あの日抱きしめたキミの腕



ほんと、バカじゃねーの?

どうせ友達としてしか見てねーんだろ?






だったらこれ以上
俺ばっか好きにさせてんじゃねーよ――――――...





「ただいま」



「ああ、おかえりなさい。」



お母さんがスーツ姿で
部屋を出てきた。

ちょうど出かけるようだ。



「仕事?」


「うん、ご飯は適当にしといてね」


「...ん」



そう言って慌しく出かけて行った。
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