昆虫戦記
更に
もう1匹の大きな
ムカデがいた。
2匹で集落を
取り囲んでいた。

『#&¢*』
(やっぱりゲジでは
ダメだったか)

不気味なぐらい
静かに呟く
ムカデのオス。

『¢&¥$∞*』
(まあ、良かろう・・・・。これは本の序曲に過ぎない。)

ムカデのオスの言葉に 4つ耳の狼は
焦った様子になる。

『&*¥#£§%∃∠⊃〒』
(なぜ?お前が、ここにいる!!数十年前、我らが貴様を倒したはずだ!!)

歯を剥き出しにし
荒々しく言葉を
はきかける4つ耳の狼。
その言葉に対し
ニヤニヤと
下げずむ様に
言うムカデのオス。

『⊃§〒£℃$@¢∽∝∀⊥∂∬ΛΜ♭ΟΡΤΦΨ』
(そんなに怖がらず共
今、貴様らを倒すつもり等、毛頭ない。うっかり足で潰してしまった後ろにいた狼以外は生きておるわ。なぜ?私共が生きてるかだと?そんな事は、どうでも良い。)

ムカデのオスが
話終わると
ムカデのメスが
蛇が鎌首を
あげるのと同じように
頭をあげ
4つ耳の狼の長に
話しかける。

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