昆虫戦記
『жлжТУхл〆£@⌒⊥∪∨⊂⊆∈∵⇔∀∫∬』
(流石だな。自分の手を汚さずとも食料が手に入る。狼が倒した昆虫を我らが食べる。お主らが戦えば戦う程、食料が増える。わざわざ我らが手を下すまでも無いわけだ)
『∀∃ΖΘΛΤΦΨγЖω』
(落ちたな。ムカデよ。貴様にはプライドは無いのか?)

『ЖблЭ£&§⊂∀ΘΔΣΥΧΨωАЙЖПТФ』
(プライド?我らは手段を変えただけだ。リスクを減らし食料調達の為に協力を得たいだけだ。まあ良い、ここで話しても拉致があかない。これは本の久しぶりにあった挨拶変わりだ)

ムカデのオスは尻尾を
天高く上げ
一気に振り落とそうと
する。

「あっ・・・!!」

4つ耳の狼の長は
不意に声を上げる。

しかし
ムカデのオスは
振り上げた尻尾を
静かに下ろし
始めた。

『〃◎%♂′℃>=≠βδΤΘΠΡΡ』
「おっと、昔の癖で、集落を潰しそうになってしまった。潰したら全ての計画がムダになってしまう。我等の顔を見るのも無いだろう。では、さらばだ」

ムカデのオスとメスは
メキメキと音を
立てながら
森の奥へと
戻って行く。

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