昆虫戦記
しかし
ふらつきながら
再び立ち上がり
兵の狼に飛びつく。
「何をやっているんだ!!そんな甘い飛び付きでは昆虫に殺されるぞ!!」
美加子が
その様子を黙って
見ていると
長の声が背後より
聞こえてくる。
「ほう・・・あの小僧、なかなかの芯があるなぁ・・・しかし、まだまだ」
美加子は
長に強い口調で
疑問を投げかける。
「あれを見て何も感じないの!?」
長は
穏やかに
話し始める。
「あの子供が自分から兵になりたいと望んだ。この集落を守ると・・・しかし・・・守ると口にするだけは実に容易い事・・守るなんて、実際は、そんな簡単な事じゃない。弱い者が守るって言った所で、何が守れますか?強い者と覚悟のある者こそが口にして良い言葉だと私は思ってます。それを、受け入れたのは、あの子供です。個の正義ではなく、公の正義を受け入れたのは、あの子供です。あの子供が強いか違うのか、あの子供次第です。」
美加子は
長の言葉を聞き
冷たいと感じながらも
反論
出来なかった。
それと同時に
長の言った
弱い者が守るって
言った所で
何が守れますか?と
言う言葉に
ひっかかりを覚えた。
ふらつきながら
再び立ち上がり
兵の狼に飛びつく。
「何をやっているんだ!!そんな甘い飛び付きでは昆虫に殺されるぞ!!」
美加子が
その様子を黙って
見ていると
長の声が背後より
聞こえてくる。
「ほう・・・あの小僧、なかなかの芯があるなぁ・・・しかし、まだまだ」
美加子は
長に強い口調で
疑問を投げかける。
「あれを見て何も感じないの!?」
長は
穏やかに
話し始める。
「あの子供が自分から兵になりたいと望んだ。この集落を守ると・・・しかし・・・守ると口にするだけは実に容易い事・・守るなんて、実際は、そんな簡単な事じゃない。弱い者が守るって言った所で、何が守れますか?強い者と覚悟のある者こそが口にして良い言葉だと私は思ってます。それを、受け入れたのは、あの子供です。個の正義ではなく、公の正義を受け入れたのは、あの子供です。あの子供が強いか違うのか、あの子供次第です。」
美加子は
長の言葉を聞き
冷たいと感じながらも
反論
出来なかった。
それと同時に
長の言った
弱い者が守るって
言った所で
何が守れますか?と
言う言葉に
ひっかかりを覚えた。