昆虫戦記
「私の考えでは、火薬開発に賛成だ。しかし爆弾があれば、戦況が変わるのは確かではあるが、我ら族のみの生命存続だけの為に世界は存在はしてない。しかし、我ら族の生命存続の危機があっては困る。汚染についてだが、自然でも汚染は起こりうる。火山噴火が、その代表例である。火薬開発を行い、爆弾の開発を行い、その爆弾を保存しておく必要があるのではないか?」

長の言葉に
大きなざわめきが
起こる。

「保存して、危機的状況になった時に爆弾を使用するというわけか・・」
長は首を縦に
1度振る。

「うぬ。この火薬開発に伴い規定を有すると思う。美加子殿から製造方法を説明される上で、この情報が漏れては困る。そこで、ここにいるリーダー以外、火薬についての情報を一切他言しない。これを許可無しで作ってはならない。また個の製造を禁止する。これを使用する時は、生命存続の危機に瀕し激戦の時に限る。この規定を破った者は、死刑に処する。」

ざわめく狼達は
長の言葉に
沈黙した。

この日を境に
火薬の開発
及び
爆弾の開発が
行われた。
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