昆虫戦記
その言葉を聞き
焦るカマキリ。

焦るカマキリを
チラリと顔を
歪ませながら
見るムカデだったが
ムカデは平静を
装いながら
話し始める。

(ξσχТФЦРЩЬ)「恐らく、人間達はライオンも一瞬で真っ二つにしてしまう武器を持っていた物と思うのが自然であろう。文献にも一国を一瞬で破滅に追い込む兵器が存在したと記載されている」

ムカデのオスの言葉に
疑問を更に
投げかける昆虫。

(ТνξρЗЫЯЪн)「確かに文献の中に兵器としての威力を示す物はあったとされているが、ライオンを一瞬で、真っ二つにする武器なんて書いてある文献を見た事が無い。それどころか、人間は、ライオンを見直に子供に見せたくてライオンを捕獲した。捕獲した後、ライオンに食事の提供をし病気にかかれば、必死に治そうと試みたり、死んだ時は涙を流す者もいたと記載されています。だから・・・)

次の言葉を
発しようとすると
ムカデのオスは
荒々しく
言葉を放つ。

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