昆虫戦記
監視兵は
長の言葉に答える。

「ハヤブサでは
ありません!!
タカです!!
タカも攻撃を
受けてますが
オオガタスズメバチの
数が
減少しています!!」

監視兵は
地上戦にも
目を向ける。
すると
何も攻撃を加えてない
ダンゴムシが
バタバタと
裏返しになり
苦しんでいる様子が
伺えているのと
同時に
背後から
アリの軍勢に
立ち向かう影が見える。監視兵が
良く目を凝らして見る。無数のネズミと
猿が加戦しているのが
見える。

監視兵は
長に感極まった声で
伝える。

「猿殿とネズミ殿が
確認できます!!
戦況は
圧倒的に
こちらの有利です!!」
長は
胸をなで下ろす。

すると
長の前に
協力要請の任務の
指示を出された
数名の傷ついた兵が
長の前に現れる。

「お・・・遅くなりすみません・・・ハヤブサ殿は自国の内戦が続き自国の民の安否を気遣われ、部隊は出せない。しかし、協力種のタカ殿に話し合ってくれ来てくれました」

「ネズミ殿の長は快く協力を受けてくれましたが・・途中・・・数名の兵を失いました・・・」

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