昆虫戦記
まことと美加子は
木々を掻き分ける音の
する方を反射的に
見てしまう。

すると・・・
俺たちとほぼ
同じぐらいの
大きさの
ミミズがいた。
しかし
ミミズとは
異なりその体に
見合わない
小さな手の様な物に
黒い点となった
目が付いていた。

「ミミズ・・・・・」

俺の後ろに
隠れながら
怯えながら言う
美加子。

「いや・・・・・ミミズと似ている・・・だけど、ミミズには手なんかないし、大きさが有り得ない・・・・。それに仮にミミズだとしても重力の関係上、生存する事が出来ないよ。」

「でも色もミミズだし・・・・・」

「ピューピュー」
『〆ゞ・:”ゞ』
(人間か・・・・なぜ・・・・・人間がいるんだ・・・・生き残りか・・・・そんな・・・・バカな・・・・・)

「ミミズがピューピューと鳴いているぞ・・・」
まことが声を
発すると
ミミズは
言いようのない
恐怖を感じ始めた。
するとミミズは
自然と体内から
黄色の分泌液を
出し始めた。

「ゴホッ!!ゴホッ!!なんて臭いだ!!臭くてたまらない!!涙まで出てきた!!」

美加子も
たまらず咳き込む。

「ゴホッ!!ゴホッ!!」
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